突発性難聴(4)

7月の最終週はずっとベッドの上でした。
7/27から8/2までの間に本来は家族旅行の計画もありました。
吉田照美さんとの「二人展」の準備も最も大切な時期を迎えていました。
本当に色々考えた一週間でした。
ドクターからは
「なるべく今の生活そのものから隔離したい。とにかく治療以外はゆっくりとするように心がけて欲しい。」
との事でした。
一般的に突発性難聴の原因は、ストレスが多いとされているので、それから離すと云う事だと思います。
しかしながら、私の様な自由人な絵描きがストレスが原因でとなると
一般的なサラリーマンの方は精神的なストレスはもっと大変だろうし
私自身の精神的な弱さを認める事になりそうで、とても不思議な違和感がありました。
今でも原因は不明な感じがします。
実際のステロイドパルスの治療は毎日2、3時間の点滴のみと期間中数回の聴力検査と簡単な診察位でした。
バイク事故で入院した事はあっても、自分で納得がいかない病気で入院をするのは初めてでした。
とにかく「生」「死」「家族」「絵」「病」そんなことのテーマでかなり考え込んで、ノートにメモをしたりしました。
こんな自分の人生の振り返りは初めてでした。
ところが、さすがに三日日間ぐらい考え込むと「飽きて」しまいました。
結論としては
「考え込んだり、悩んだり、振り返ったりするほどの人生にまだなってない。」
ということでした。
そのことに気づいたことだけでも、今回の入院の収穫だったかも知れません。