新型コロナ

世の中に新型コロナウィルスが暗い影を落としています。

 

政治家は自らの問題から逸らされるのか、

メディアは他に大切なことが無いのか、

このことばかりを扱っています。

 

生活ではマスクやらトイレットペーパーやら手に入らない状況が続きます。

 

普段、何もないことの有り難さがわかります。

 

そして、何かが足りていない事に気付かされます。

 

穏やかに収まってくれる事を願っております。

原点とは(2)

あの日は忙しい日でした。

 

学習塾の仕事を終えてアパートに戻り

漫画の仕事とK談社のデビュー作になるはずのネームの仕事をしていました。

 

いつもみんな静かに暮らしている石神井のアパートです。

斜め下の部屋で暮らしている俳優の卵のような兄は留守。

真下に済んでいる女性は珍しく騒がしい感じでした。

 

集中しての作業でしたが、下の部屋の騒がしさが気になりすぎて

「うるせーよ!馬鹿やろー!」

と窓を開け怒鳴ってしまいました。

 

静かにもなり、仕事にも集中でき、一段落したのは午前4時ごろだったと思います。

「6時まで2時間だけ飲みに行こう!」

と西荻のLA EXPRESSに自動車で出掛けました。

 

当時は今ほど飲酒運転は厳しくなくて、飲んでもへっちゃらで運転してしまっていました。

今考えるとホントに恐ろしい事していたなと反省しています。

 

いつもの通り2時間だけ飲んで車で戻ってくると警官に呼び止められました。

「あ、やばい」と思って運転席の窓を開けました。

「滝浪君だね」「はい。」

あらら、飲酒運転でつかまるのか?と思っていると

「アパートの君の部屋が火事だよ。」

「!!!!!!!!!」

 

アパートの窓は開いていて中は真っ黒。

慌てて階段を駆け上がると、

天井が焼けて抜け空が見えてしまっている黒焦げの部屋は

既にドラマのような現場検証状態でした。

「かなり激しく燃えたみたいだね」

スプレー系の塗料やママさんバレーのコーチをやっていたために

バレーボールが爆発したりしてかなり激しかったらしい。

 

そこで現場検証している人と話をすると、どう考えてもタバコの消し忘れが原因でした。

私もそう思いました。

「私はこれからどう償っていけばいいのでしょうか?」

とその目の前の方に聞いてみたところ

「まあ、やれる事をやっていく事しかないでしょうね。」

とこれまたドラマのワンシーンみたいな事を言われたのを覚えています。

 

翌日から片づけやら迷惑をおかけした人への挨拶やら忙しくなりましたが、

特にバツが悪かったのは前日怒鳴ってしまった下の部屋の女性への謝罪でした。

消防活動により濡れてしまった電話の弁償と布団のクリーニング代金で勘弁していただきました。

 

片付けはアニメーターの友達が皆手伝ってくれました。

その内のひとりSさんがトマトを買ってくれてきて、

焼けて空が見える部屋で皆で畳の片付けなどをしながら食べた

トマトの味がやけに清清しかったのを覚えています。

 

つづく

 

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原点とは(1)

原点とは?(1)

 

三十年くらい前に、

自分の絵に対しての事で悩んでいたころ

石神井のアパートを火事にしてしまいました。

 

卒業式の次の日に上京してアニメーターとして5年くらいジタバタしたと思います。

小さい頃からの夢の再構築をしようと思い、

イラストの仕事を広告代理店に貰ったり

漫画の仕事をしたり。

 

生活の基礎は学習塾の数学、理科を教えていたので、今より余裕があったかも知れません。

そこには経済的な魅力だけでない「自己実現」の何たるかも感じていました。

 

当時、K談社の「MスターMガジン」という雑誌で賞をいただいて

さてこれからだなという時でもありました。

当時パチンコ漫画やその他のコミック等でも多少の仕事をしていたのですが

火事で原稿が焼けた事を編集に言うと

「どのくらいで再現できますか?」

といった返答を頂いたが

K談社だけは「いつでもいいよ。」との返答。

今となっては当時の自分の位置としては当たり前で、何しろ、たとえ連載を頂いても、

読者はがきの人気投票で、最下位を2週連続で取っってしまったら即打ち切りといった位

厳しい世界だったと思います。

 

火事で全てを失った私が絵に対しての夢をあきらめ

東京での生活にピリオドを打つつもりでいました。

しかし、自分の絵には自信だけはあって

「田舎に帰る前に後世の人間がびっくりするような絵を一枚描いて終わりにしよう。」

と考えました。

「それも油絵だな」

と大それたことを考えました。

中学生の頃親に買ってもらった油絵のセットとS界堂で30号のキャンバスを買ってきて

全精力をかけて描いてみました。

 

「思ったように描けない・・・。」

当たり前でした。

しかし

「これは自分が下手なのではなくて、技法を知らないだけだ。」

そう言い聞かせて

「技法を身につけなくては」

と本気で思うようになりました。

油絵の技法書を買い込んで勉強もしました。

本当に描きたい油絵を描ける技法を身につけるには?

自分のすごいと思う作家の技法を学ぶしかないと思いました。

 

つづく

 

 

 

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2020

もう2020年になって2日が過ぎました。

決意は様々ありますが、どんどん責任が増していっている感があります。

公募団体にしても、自分の仕事にしても、家族の成長にしても。

今年はどんな年になるかな?

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あやまるかい

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